一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

読書というメンタルトレーニング

米国の小学校でボランティアのゲストスピーカーとして「日本の小学校」とか「日本の政治制度」といったテーマで話したりしていたことがあるのだが、米国の学校ってやたらと読書をさせる。国語の授業って要するに読書の授業なんだよね。私が見た中学の国語の…

自分自身のバイアスを自覚することが大切

社会的にハンディキャップを背負っている人たち(深刻な病や身障者を抱える家庭、極度な貧困、シングルマザーなど)に対する社会保障の充実に最も反対する人たちって、そういうハンディキャップを経験しながらも懸命に努力して、いわば立派と言える人生を成…

マーケティング職の候補者を面接して思ったこと

私が事業のマーケティング戦略の概要を説明したら、「事前にずいぶんと論理的に考えているんですね。でも考えている仮説が正しいとは限らないので、そこまで考えずに実際の変化する状況や現実に直面した直感を元にしてアクションをしていったほうがいいんじ…

テレビ番組のネイティブ広告考

テレビ番組のネイティブ広告(native advertisement)の手法を今朝の通勤時に電車の中で考えた。ネイティブ広告とは、例えばtwitterやfacebookがやっているように、コンテンツ(文章や画像や動画など)と同じ文脈で表示される広告で、一見したところすぐに広…

文化の発達とボキャブラリー

その国の特定の文化が発達しているかどうかは語彙(vocaburary)の充実度合いで判定できると思う。英語だと豚と豚肉、牛と牛肉、など肉関係は独自の単語になっている。pig→pork、ox/cow→beefというように。日本語みたいにpig meat(豚肉)というような言い方で…

家族で登山騒動記、学んだ教訓

5月3日に小学生の娘2人を連れて、蓼科山(2531m)に登ってきた。登りの距離で言うと4kmくらいだが、登山口から頂上までの高低差で言うと800メートル程度あるので、一日で昇り降りするには結構きつい。今回の登山は、自分としては色々と反省が多い山登りだっ…

起業家とセールス能力

スタートアップ企業を経営していくのに、何が一番大切ですか(critically important)と外人から聞かれて、前にこんな風にこたえたことがあるらしい。答えた本人の私は忘れていたが、答えられた彼はそれを大切に今まで20年近くも意識してがんばってきたと先…

駅のデザイン

『駅をデザインする』(赤瀬達三著、筑摩書房、2015-02-10)という本を読んだ。各国の駅のデザイン(建物だけでなく、路線図とか道標とかも)を比較して論じたものだ。あらためて思ったが、日本の駅のデザインも悪いわけではないのだが、世界でも断トツにデ…

マーケティングの考え方の基本

部下と話していてマーケティングの考え方が理解されていないことを感じて、マーケティングの勉強会を定期的に提供している。だいたいこんな誤解を彼らは典型的に持っている。彼らは「"常識的"にはこうでしょう」と言うのだが。 1. ターゲットになる市場は大…

決められたルールとか型を破れない人の言い訳

若手社員と話していて思ったが、決められたルールとか型を破れない人の言い訳はだいたいこれらのどれかに分類される。 <能力の欠如系>1.「私には変える力(権限)がありません」 新岡:では力/権限ある人になるか、力/権限ある人を説得しなさい。そのくら…

「ハラル対応」の持つ意味合い

ANAの機内食のメニューに「ハラル対応」の食事があるのに感心した。イスラム教のハラルに対応しているということは、豚肉を使用した製品、ゼラチン、お酒、アルコールより抽出された香味成分、うろこやひれの無い海洋生物の肉は使用していない、ということだ…

登山用マップと戦略思想

山登りのルートを調べていて気づいた。山登りのルートのそれぞれには、昔から山登りしてきた人たちの「戦略思想」を感じさせる。ただ単に獣道を人が歩いて踏み固めらてできた道、というような単純なものではない。 通常山登りのルートの始まりは沢沿いで、し…

既存の枠組みを信じてはいけない

『0ベース思考』(スティーヴン・レヴィット、スティーヴン・ダブナー著 Think Like a Freak, by Steven D. Levitt and Stephen J. Dubner)を読むと、ホットドッグの早食い競争で優勝した小林尊(たける)さんの話が出てきて、おもしろい。私はこの本で彼…

「眠ったら死ぬぞ!」は嘘

仕事で登山関係の書籍を最近よく読んでいる。『登山のABC 山のエマージェンシー』(木元康晴著、山と渓谷社、2014-08-05)を読んでいたら、あるページで驚いた。 登山中に仲間の一人が滑落したら、上から「おーい、大丈夫かぁー!?」と声をかけてはならないん…

大人の方が子供よりも記憶力は優れている(はず!)

私は子供よりも大人の方が記憶能力は本来は優れている、という考えを持っている。 理由1.潜在意識と顕在意識幼少の頃に外国暮らしを始めると、大人よりも子供の方がローカル言語の上達において早い場合があるのは事実だ。しかし、これは言語能力が子供が高…

スタートダッシュできていることが人間は好き

数年前に作った自分のスライドを見ていたら、あらためて「へー」っと思ったのでシェア。『スイッチ』(“Switch: How to change things when change is hard” written by Chip Heath and Dan Heath)というベストセラーがあった。その中に使われているエピソ…

リソースの無駄遣い:国会と医療サービス

国会での質疑応答を見ていると、「こんな質問に答えるのに首相や大臣でなくてもいいよね。役人で十分」と思うことがたびたびある。いわばリソースの無駄遣いという感じ。同じように、医療サービスを受けていても、「風邪だろうが、珍しい病だろうが同じ医者…

頭脳ワークと肉体労働

脳は体重のたった2%にすぎないのに、ヒトは消費するエネルギー全体の20%を脳で使っているらしい。脳みそを必死に使いまくるとダイエットになるかもしれない。 でも、脳みそ使う仕事ばっかりやっていると、ストレスで「ドカ食い」(英語ではbinge onとい…

社会人になってから行く大学・大学院

米国の大学院に留学していた頃、その大学の1年生として母親と娘が同時に入学してくる、ということがキャンパスの新聞に出ていた。そして同じクラスに母と娘が出て受講している写真が出ていた。母親はインタビューで「はるか昔に高校を卒業した時は家が貧し…

日本組織で生意気に生きていけるのか?

「金メダルの感触は?」と聞かれて「は? ただの金属ですよ」と答えたりするくらい、中村修二氏って空気を読まないで発言する人なので、たぶん大部分の日本の組織ではうまくやっていけないタイプだとは思う。しかし、昔のソニーでは盛田昭夫氏は「私は生意気…

相手をどこまで信用できるか

若手の営業担当者と話していると、「今月末までに絶対この案件クローズできます!」と確信を持って話してきても、あんまり信用できないことが多い。実際に月末になってみると、相手方の担当者がその上司を説得できなかったりするからだ。相手をどこまで信用…

上司を鍛える

部下が上司に厳しい質問をするなどして、上司は部下によって鍛えられる。社長が弛んでいるのも、他の経営陣、つまり取締役や部長たちが社長を厳しく問い詰めたりすることが少ないからではないだろうか。(厳密には取締役は社長の部下ではなく、いわば共同経…

話題の映画 The Interview を無料ダウンロード可能にすべし

私がソニーの社長だったら、今回騒動になっている「The Interview」という話題の映画を無料でダウンロード視聴可能なようにばらまきつつ、映画館でも上映する、という解決策を取る。この利点は、 1. 北朝鮮クラッカー軍団が攻撃できない世界中の無数のホステ…

過大評価と過小評価

行動経済学の祖、ダニエル・カーネマンの提唱した理論の中に「人は低い確率を過大評価し、高い確率を過小評価する」という考え方がある。 「低い確率を過大評価」の例として、宝くじが当たる可能性は極めて低いのに当たると思って買う、とか飛行機事故が発生…

勉強と問題意識

昔に読んだことのある本を、もう一度ぱらぱらページをめくると「あれ?こんなことが書いてあったっけ?」と思うと、「せっかく読んだのにもう忘れている」とか思ってちょっと焦る気持ちになったりしたことがある。それどころか、書店で本を購入してきて、読…

旅行先のカナダでドコモのSIMロックフリー端末を使う

カナダへ家族で旅行した時にドコモショップでSIMロックフリーにしてもらった携帯を持って行って、現地でプリペイドSIMを購入して現地で使用して学んだことを、今後カナダや外国に旅行する人の参考になるかもしれないと思い、覚え書き的に書き記す。 私がSIM…

山下泰裕さんの挫折

『そろそろ、世界のフツーをはじめませんか いま日本人に必要な「個で戦う力」 』(今北純一✕船川淳志 日本経済新聞出版社 2013-03-27)という本を読みました。色々と赤線を引きまくって読んだのですが、その中で一番感動したの柔道の山下泰裕さんと彼の挫折…

無知の知

「無知の知」という言葉がある。英語で言ったら、recognizing my own ignoranceって感じか。なぜ自分が無知であることを知っておく必要があるのか、と考えてみた。誰だって、実際は多少なりとも周りの人よりも知っている分野とかはある。世界一誰よりも知っ…

家の物をいかに減らすか?

理想的には自分の住む家は長く留守にしていてもルンバで完全に掃除できるくらいものが床に置いていない状態がいいと思っている。下にリンクを貼ったブログの作者の部屋みたいなのがいい。できるだけシンプルな暮らし。それが理想。現実は毎回引っ越しするた…

ヒューストンのティファニー

1992年頃の話だが、当時私は永田町にある自由民主党の党本部で働いていた。その時にアメリカ政府のプログラムでアメリカ政治の草の根を学ぶ旅行プログラムに招待され参加した。全部で2週間程度のプログラムで、ワシントンDCで上院議員や下院議員と対談したり…