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一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

雪崩対策

 今年の冬は家族連れで長野県の白馬に行ってスキーを楽しんでくるつもりで準備している。そこで、なんとなくサバイバル目的で雪崩について調べてみた。スキー場のコース内で滑っている限り雪崩に遭遇することはありえないとは思うので、実践的意味合いはほとんどないのだが、人生、何があるか分からないし、知っておいて損はないだろう。

 雪崩に遭遇して幸い生き残った人たちの証言を読んでみると、次のような事実があるらしい。冬山登山をする人には常識だろうと思うが、ほとんどの人は知らないのではなかろうかと思い、記す。

1. 最初にドーンと大きな地響きのある音
 雪面の一部が割けてその亀裂から下にいる人たちが巻き込まれることになる。このドーンという音を聞いたら身構えないといけない。亀裂は見る見る間に脇へ広がっていき、そこから下の雪面は全体が崩れ落ちて行くため、そこの雪面全体が沸騰したみたいにボコボコした形状に沸き立ちながら、雪崩面にいる人々を飲み込んでいく。
 私は一度だけスキー場で、この音と「沸騰」を見たことがある。私はコース内でぼーっと休んでいるときに、ドーンと音がして、音がした方向を見ると、はるかコース外で比較的小規模の雪崩が発生していた。コース外なので、誰も被害者がいないわけだが、スキー場ではコース外を素人が滑るものではないな、と思った。

2. 上に必死に這い上がる
 私は小さい頃、雪崩にあったらバタフライ泳ぎをやって必死に上に上がること、と学校の先生から習ったが、実際に雪崩にあった人によればバタフライなんかやったって上へは上がれないらしい。それでも生存本能で上へ上がろうとするのが人間なので体は何らかの反応はするのだろう。必死に上へ這い上がろうともがく。経験者によれば「ドラム式洗濯機の中に入ったようなもの」。そんな中でゴロゴロ転げ回っている時にバタフライはできんわなぁ。
 雪の表面に体の一部でも出ないと助からない可能性が高い。救助する人に見えるように、という意味もあるが、救助を待たずに自力で呼吸することができるようになるためには口の周りの雪を取り除いて呼吸できないとどうしようないからだ。全部雪の中に埋まってしまうと、ちっとも体は動かせない。雪だからフワフワしているように思うが、ところがどっこいもの凄い重さだから、全く動けない。しかし体の一部が外に出ていると、そこの箇所は少しは動かさせるわけで、その可動範囲をだんだん広げていって、自力で脱出できる可能性がある。

3. 即死するとは限らない
 雪はたしかに重いので、埋もれたら体は動かせないものの、すぐに窒息死するわけでもないらしい。雪は大量の空気を含んでいるので、数十分生き残っている可能性がある。ウィキペディアによれば「生存率は埋まってから15分以内で92%まで低下し、埋まってから35分後には30%にまで低下する」。雪崩に巻き込まれたら両手で口の周りに空間を作ることが大切らしい。雪崩での死因は窒息死、外傷、低体温がある。埋もれても外傷で死ななかった場合には、いったん体の熱で周りの雪が溶けた後に再度氷結するため空気を通さなくなり、窒息死にいたる。それまでの間に助けられないといけない。

 願わくばこんな知識が役に立つ機会がありませんように。