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一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

社会人になってから行く大学・大学院

米国の大学院に留学していた頃、その大学の1年生として母親と娘が同時に入学してくる、ということがキャンパスの新聞に出ていた。そして同じクラスに母と娘が出て受講している写真が出ていた。母親はインタビューで「はるか昔に高校を卒業した時は家が貧しかったので大学へ行けなかったけれど、ずっと大学へ行きたかった。やっと夢が数十年ぶりにかなってうれしい」と応えていた。
米国では社会人になってしばらく経ってから大学や大学院へ入る人が多い。

興味を持って調べてみた。、大学・大学院入学者に占める社会人の割合を見ると、OECD加盟国の平均が21%で、韓国は10%。英国は20%、米国23%、アイスランドは37%もある。これに対して日本はたった2%。
OECDの平均で見ても、大学や大学院への入学者のうち5人に1人は社会人なので、相当数の社会人が新しいスキルを勉強するために大学・大学院に戻ってくるわけだが、日本人は「1度学校を卒業したらそれで終わり」と考えている人が圧倒的に多い、ということだ。
大学や大学院が唯一の勉強場所ではないのだが、全く知らない分野をやりたい時は座学でまとめて学習するのは効率的だと思うだけに、残念に思う。それだけ、日本の高等教育(大学および大学院)というサービス産業が顧客のニーズに応じたものを提供できていない、という証拠なのかもしれない。