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一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

マーケティング職の候補者を面接して思ったこと

私が事業のマーケティング戦略の概要を説明したら、「事前にずいぶんと論理的に考えているんですね。でも考えている仮説が正しいとは限らないので、そこまで考えずに実際の変化する状況や現実に直面した直感を元にしてアクションをしていったほうがいいんじゃないですか?」と言ってきた。この人の言うことは分かるのだが、非常に違和感を感じて、その違和感の原因を考えてみた。

もちろん私が持っている仮説は仮説でしかない。現実が仮説を裏切ることもあるだろう。しかし、失敗した時に、ロジカルに詳細に考え抜いたことが活きてくると考えている。なぜなら、失敗を検証することができるからだ。直感に頼ったアクションは、あてずっぽう(a shot in the dark)と同じ。これでは、失敗した時に検証のしようがない。「運がなかったねぇ~」という感想しかないだろう。
この時に重要なのは仮説の精度や正確さということになる。つまり、自分の中で確信が持てるまで考えに考え抜くこと。思考の体力勝負だ。
そしてその事業を推進するチーム内で確信が強ければ強いほど、成功の可能性は高まる。関係者が確信を持って事業を推進するから、当然事業に勢いが生まれるし、プレイヤーのモチベーションも高い。その空気は周りに感染していく。だから、仮説が多少間違っていてもそれを帳消しにするほどの結果になってしまう。これが実は一番大きい。

だから「ビジネスって博打だよね」という人って信用できない。ビジネスには不確実性はつきものなんだけど、考え抜けば「絶対にこうすればこうなって成功できるはずだ」と本人は確信を持って事業をやれるはずなのだ。考え抜いている本人にしてみれば博打というほど不確かなものではないつもりなのだ。だからそんな台詞を軽々しく言えるわけがない。