一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

インタビューの作法

先日、仕事の関係でインタビューされていたんだが、相手の出来が悪すぎて途中で辞めたくなった。何が問題かというと、第一に、インタビューガイドらしきものを作ってインタビューをするのはいいのだが、あまりにそれに固執していて、ちょっとでも外れることを一切しない。こちらも相手の背後の読者が興味を持ちそうな、新しい仮説とか話してあげているのに、そこを深堀りしようともせずに、さっさと次の質問へ移っていく。
第二に、本当は分かっていないくせに「分かったふり」をしている。後で調べれば何とかなるような専門用語/業界用語みたいなものだったら分かるが、いくつかの論理が省略されて結論を述べているのに、「そこをもっと詳細に教えてください」みたいなことを尋ねてこない。つまり私の言っていることを理解していない。
第三に、「~についてはどんなお考えをお持ちですか?」という具合に、質問が漠然としすぎる傾向があり、どんな答えでも言えてしまうものが多い。
インタビューされていて、知的な緊張感みたいなものが皆無なんですよね。こんなインタビュー記事を読まされる読者も迷惑な話だなぁ、と思います。ちなみに狭い業界誌向けで、ウェブでは読めないそうです。