一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

新年の決意の達成がなぜ難しいか

タバコを辞めようと思ったら、交友関係を見直さないで辞めることは困難であろうことは容易に想像がつく。なぜなら喫煙家は喫煙家の友人を多く持ちがちであり、喫煙家と一緒に食べに行ったりしたときに禁煙を維持しようとするのは難しいからだ。
同様に、新年の決意(New year's resolution)を考えて、自分の何らかのbehaviorを変えようと決意するんだったら、交友関係・環境を見直す覚悟が必要だ。「今年は本を100冊読む!」とか思うんだったら、本好きな友人と頻繁に会って良書の意見交換をする機会が必要だろうし、お金を本に割けるだけの小遣いの交渉、および家の中に本を置くだけのスペースを確保をする必要もある。
特定の大学や大学院出身者が社会的成功をする傾向が見られることも、学校で教えられてきたコンテンツなんかよりもクラスメートとの卒業後の付き合い、向上心旺盛なマインドを互いに刺激し合う交友関係などの方がよほどその後の人生への影響力大きいのではないかと思う。

新年の決意をほとんどの人が達成できないのは、努力が足りないという側面よりもそれ以前の設計ができていないんだろうというのが私の仮説。その決意を実施するに当たり、自分の周りの環境の整備・変更が必要なのに、それを怠ってひたすら自分の努力だけで達成しようと思ったって無理ってもの。