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一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

犯人探しではなく原因探しを!

 経営者がよくやる失敗として「原因探しではなく犯人探し」があります。顧客先で問題が発生した時に「誰だ? あそこの営業担当者は?」と条件反射的に尋ねるような経営者。これはいかん。問題に対してすぐに人に結びつけたがる傾向が自然に人間には備わっているのかもしれません。
 言うまでもなく重要なのは誰が問題を起こしたかではなく、どうして問題が発生してどうしたら再発を防ぐことができるかです。もちろん人に起因する場合もあるのですが、自然に人を原因と考える思考習慣が人間には備わっているので、我々が特に意識しないといけないのは人以外の要因です。
 外資系企業でよくある病なのですが、「どうも売上が伸びないなぁ。営業部長を首にしてもっと有能なのにしろ!」と何回か営業部長が変わっても営業成績が伸びず、よーく調べてみたら「そうか、営業部長が原因だったのではなく、製品の不良発生率が高かったのか...」とかいう原因を思いつく。
 私は問題が発生すると、その構造的要因を考えるように努力しています。何度も同じ問題が発生するということは構造的要因があると疑ったほうがいいでしょう。どういうメカニズムでその問題が発生しているかを徹底して調査・分析していかないといつまでたっても解決しないことになってしまいます。
 日本の首相が長持ちしないのも総理大臣になる人が悪い、という以上に、日本の政治制度に構造的な要因があると考えたほうがいいのではないかと思います。こんなに長く、何度も1、2年で総理大臣が変わるのはやっぱり変ですよね。