一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

2013-01-01から1ヶ月間の記事一覧

悪文を読む効用

センター試験の国語の平均点が例年に比べて大幅にダウンして、満点の半分もないらしい。だいたい6割くらいできるのが通常の平均点。 原因は、問題に小林秀雄の随筆「鐔(つば)」というのが出されていたから、というのだが、私が受験生だった時は小林秀雄は…

新卒の就職難民救済策

新卒の就職活動がなかなか実を結ばないのは、採用する側から見ると新卒は「役に立つかどうかよく分からないリスクの高く、かつ非常に高価な資産」だから、ということにつきる、と思う。 大卒の平均生涯所得は2億5千万円。日本では、雇用に関する規制が厳し…

改革を阻む怪物たち

昔の資料を見ていたら、ボストンコンサルティンググループの資料があった。その中にこんなのがあって、今見ても笑った。改革を阻む要素を「怪物」として、表現したもの。 「(怪物名)タコツボドン」…「(叫び声)それはうちの部署と関係ありません」 「ウチ…

真実の前での平等

田村耕太郎さんの書いた『君は、世界を迎え撃つ準備ができているか?』という本を読んでいたら、なぜ東アジアには自然科学系のノーベル賞受賞者が(人口の割には)少ない理由に関する議論があった。 誰しも思いつくのは、英語の問題があるし、研究開発資金に…

右翼左翼、右派左派が無意味な時代

私の政治思想そのものは保守主義にもっとも近いのだと思うのだが、歴史的にはリベラルの言ってきたことの多くがのちに正しいことを証明してきた、という理解をしている。 どういうことなのか、と言うと、たとえば婦人参政権とかはリベラルが主張して実現して…

雪の恵み

久しぶりに雪に囲まれて数日間過ごしていて、こんなことを考えた。 小さい頃、雪がたくさん降ることは寒いんだから当たり前だと思っていた。雨は一年中降っているわけだから気温が低くなれば当然雪やあられになって落ちてくるのは小学生の私にも想像できた。…

新年の誓い

よく新年の誓い(New Year's resolution)とか言うが、新年に「今年はこれをやるぞ!」と決意したものの大半がやれずに終わるのはなぜか、を昔考えたことがある。 やろうとすることが、たとえば「今年は本を100冊読む!」とか「ゴルフでハンディキャップをシ…

雪が深々と降るとは

私は青森の日本海側の生まれなので、雪は生活の一部であった。今、こうして長野県の白馬村に来て、八方尾根のリフトに乗って10分程度ぼーっと考えることと言ったら、どうしても雪のことになる。 小さい頃、冬が近づいてくると、夜布団に入る時は何もなかっ…