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一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

雪が深々と降るとは

 私は青森の日本海側の生まれなので、雪は生活の一部であった。今、こうして長野県の白馬村に来て、八方尾根のリフトに乗って10分程度ぼーっと考えることと言ったら、どうしても雪のことになる。
 小さい頃、冬が近づいてくると、夜布団に入る時は何もなかったのに、朝起きると外は一面銀世界だった、という冬の迎え方もよくあった。その時は誰かに言われなくても布団の中で目が覚めた瞬間に分かったものだった。小さい頃はあまり考えたことがなかったが、今の私はこんな仮説を持っている。
 雪が「しんしん」と降ると言うが、実際に雪がしんしんと音がして降るわけではない。雪の音といったら、屋根から雪がダダーっと滑り落ちる音を私だったら思い出す。あるいは、新雪を踏みしめて歩く「きゅっ」という音だろうか。雪が降っているという音は記憶にない。ただ、雪が降っている時は異様な静けさがある。音がない、という音だ。私の仮説だが、雪は、ある特定の周波数の音を吸収する特性があるのではないだろうか。その結果、私が朝目覚めた時に普通だったら持続低音のようにいつもあるような持続音が無くなっている、もしくは弱くなっているため、異様な静けさを感じるのではないだろうか? そのことを古(いにしえ)の人たちは「雪がしんしんと降る」というような表現をしたのかもしれない、と。
 漢字では「深々と降る」と書くようなので、ただ単に雪に降り積もって深い状態になることだけなのかもしれないが。
 ちなみに、リフトに乗って雪が作る貴重な異様な静けさを、日本のスキー場ではBGMを流したりする。これはやめてもらいたいもんだ、と思っている。スキー場でBGMを流すのは日本だけではないだろうか?
 せっかく貴重な無音の時間を楽しみたいのに、BGMは要らんだろう。