一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

新年の誓い

 よく新年の誓い(New Year's resolution)とか言うが、新年に「今年はこれをやるぞ!」と決意したものの大半がやれずに終わるのはなぜか、を昔考えたことがある。

 やろうとすることが、たとえば「今年は本を100冊読む!」とか「ゴルフでハンディキャップをシングルにする」とか、要するに既存の生活に何かやる時間をadd-onするから駄目なのだ。一日24時間は昨年も今年も変わらない。それなのに、さらにやることをadd-onしたってできないのは当たり前なのだ。

 そのことに気づいて以来、私は何かをなくして時間節約をすることを新年の誓いの一つにしている。たとえば数年前は「スポーツをリアルタイムで見ることをやめる」というのを新年の誓いにしたことがあった。要するにプロ野球とかサッカーのワールドカップとかを見るのをリアルタイムでテレビで見るのではなく、スポーツニュースとかで我慢する、ということだ。こうすると貴重な私の時間は空くことになる。時間があけば他にやりたいと思っていたことがやれる時間が取れることになるのだ。私の場合は年間100冊以上読む、という目標がそれだ。

 独身時代は年100冊読むのはそんなに大変なことではなかったが、結婚してから、さらに子供ができてからは随分とその目標からは遠ざかっていた。しかし、この「時間を節約する」方向に新年の誓いを変えてからは達成できている。

 「タバコをやめる」とか「会社の同僚との飲み会には参加しない」というのも典型的な時間節約型新年の誓いだと思う。

 皆様の新年の誓いを考える際の参考になれば幸いです。