一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

文化の発達とボキャブラリー

その国の特定の文化が発達しているかどうかは語彙(vocaburary)の充実度合いで判定できると思う。
英語だと豚と豚肉、牛と牛肉、など肉関係は独自の単語になっている。pig→pork、ox/cow→beefというように。日本語みたいにpig meat(豚肉)というような言い方ではない。肉食文化だと肉関係のボキャブラリーが発達するわけだ。
イヌイット(前はエスキモーと言われていたが)は、雪の状態を表す語彙が日本語の数十倍豊富らしいが、それは当然だろう。彼らの文化と密接に関係あるわけだから。

同じ物質で温度が違うだけなのに、水とお湯という全く別の語を用意しているのが、水の豊富な日本の文化を感じる。英語みたいに「熱い水 hot water」とは言わない。

先日知った英単語でdefenestrationという単語があって、「人を窓から投げ捨てる行為」を意味するが、こんなことを一語で言う利点を日本人には理解しがたいが、おそらく英語圏では一語で言うことが便利だと思えるほど、(少なくともかつては)よく行われた、ということなんだろうか。アングロサクソンの文化と密接な関係があるのだろうか。(笑)