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一経営者の四方山話

個人的に関心を持っているイシューについて考えたことを書いています。経営、経済、文化、学問など多岐に渡ります。

認識とは不要な情報を捨てること

組織内のポジションが上になればなるほど細かいことは調べたり考えたりする暇はなくなるので、物事の本質にしか興味がなくなっていくものだ。部下からの長ったらしい報告を途中でさえぎって「要するに何が問題なんだ?」とか「俺に何をして欲しいのか結論から先に言え」と言いたくなるのもそういうことだ。実際、本質だけにフォーカスするだけで随分と時間あたりの生産性が異なる。
 
認識とは不要な情報を捨てることだ。特徴選択・特徴抽出が識別・認識の本質。
例えば雑多な動物の集団の中からウサギだけを抽出したいのなら、ウサギのどの特徴を選択・抽出してウサギをウサギと認識しているのか、なるべく正確に見つける必要がある。この「特徴選択」という作業が結構頭を使う。
ウサギだったら特徴選択という作業は容易だが、数多い商品群の中でどの商品で早く新バージョンを出した方が費用対効果を最大化できるか、ということを認識しようと思うと、その「特徴選択」は何にすべきか? 売れ行きのダウンの割合なのか、顧客の商品満足度の推移なのか、新商品開発費の大きさか、など、色々と考えないといけない。
部下がちゃんとこの作業をして本質のみを報告してくれたら意思決定が容易になるが、そうでなく逐一報告してくるとなると時間がかかるし、こちらの思考作業が格段に増える。
でも考えて意思決定していくのが上司の仕事である以上、有能でない部下も上手に使って育てていくしかない。